De・DNA Project Committee

 



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SYNOPSIS2は、「クライオニクス論」―科学的に死を克服する方法―の本文にあるパートⅡに相当するページです。有限の時間性の下で、いわば消耗品として生きる私たちにとって、個体としての存在価値とはいったい何かという問題を、DNAによる支配から脱することから解明していきます。具体的には、私たちがDNAに支配されようとも、人間の意志を決定するものは脳の中に記憶されたユニークな経験情報であり、個体の尊厳を尊重し、個として主体的に生きるという「De・DNAの死生観」についてまとめています。

SYNOPSIS2では、DNAが支配する世界にあって、人間の脳こそが心や精神といった魂の源泉であり、個体の生に基づいた生き方を如何にして実現していくのかを扱います。フッサール現象学やディルタイ解釈学も参考にしながら、現代に見合った新しい「生の哲学」を提言する御意見を受け付けております。


 私たち人間を動かしているものは、DNAによる遺伝情報だけではなく、 脳の中に記憶として蓄えられてきたさまざまな経験情報である。

私たちの魂とは、無機的な世界から意味のある存在を創り出すことができる価値生成の場であり、 脳の中に後天的に形成された神経ネットワーク構造にほかならない。

  
   パートⅡ(De・DNAの死生観)の概要  
   存在の意味を求めてやまない現象学的存在  
   

私たちはこの世に生まれてきてしまった以上、誰もが厳しい弱肉強食の生存競争の中を生き抜こうとします。このため、世界にある事物が私の生にとってどのような意味があり、それがどのように利用できるのかを見抜いて、自分なりに解釈する必要が生じます。こうして初めて、事物は私にとって存在するのです。それは空間や時間であっても同じことであり、私たちが生きるという視点から世界を捉え直すことが、生きる上で大切な営みであると考えられます。特に、私たちのような個体は有限の寿命を持つために、その個体にとっての時間の持つ意味は重要であり、個人的な世界観にも深い影響を与えています。

日常生活の中で存在が把握されたものは、個体の生に深く関わってくる可能性が高いことから、私たちはこれらを脳の中に記憶していきます。つまり、私たちが生きていくということは、日常生活で遭遇する様々な記憶を、脳の中に経験情報として蓄えていくことにほかなりません。人間の場合はこれを言語によって精密化し、また、他者とのコミュニケーションを取ることで、共通して理解できる意味を見い出し、社会文化を形成してきました。このように捉えれば、人間の魂とは、それぞれの人間の脳の中に蓄えられた経験情報の束であるといっても過言ではないでしょう。従って、私たちは、この世に生まれた後は、DNAの遺伝情報のみならず、脳の中に後天的に獲得された経験情報に依存しながら生きているのだと言えます。このような脳の働きのことを、DNAの支配から脱する契機を含んだものとして、ここでは「De・DNA(脱・DNA)」と名付けることにします。

ところで、人間の魂の拠り所となる脳も、物質から作られた有機的な構造であることに変わりはなく、脳の中で起こる精神活動は神経細胞ネットワーク間の生理現象に依存しています。この事実はひどい頭痛になるだけで高尚な精神活動どころではなくなり、怪我や薬物などによって脳に障害が起これば、たちまち正常な思考ができなくなることからも明らかです。これらが意味することは、魂が脳以外のどこか別のところにあるかもしれないというスピリチュアルな考え方を、事実上退けることにあります。さらに、私たちの魂が脳の中にあるというなら、脳の中の記憶はその個体でしか決して再現できないユニークな存在価値を作り出します。

世界を意味づける作業の行き着く先は、私たち自身の存在意味を解き明かすことです。そもそも種を構成する個体は生殖機械に過ぎず、何のために生きるのかという問いに対する答えは用意されていなかったはずですが、人間は苦悩しつつも自らの存在意味を問い始めたのです。この不毛の問いへの答えが定まらないとしても、個体としての存在意味を見出すのならば、少なくとも世界を絶えず意味づける能力が維持されている必要があるでしょう。私たちの存在の根拠となるものは、個体ごとに世界像の中身は違ったものであっても、それぞれの生に裏づけられた価値創造の場だからです。この作業を行うものは私たちの脳の活動に他なりません。つまり、私という魂の実体とは経験情報を蓄えた脳の中の神経ネットワーク構造であり、個体の存在にとっては脳の働きが不可欠であることが示されたのです。
 

 
   パートⅡ(De・DNAの死生観)の本文目次
ユニークな 存在価値    魂(記憶)の 永続性    個として生きる 
p84~p98    p99~p110   p111~p113 
生きる原点 存在とは何か 個人的世界像    経験情報 脳の中の記憶   意味生成の場
Ⅱ-01 Ⅱ-06 Ⅱ-13   Ⅱ-19 Ⅱ-21   Ⅱ-27
Ⅱ-02 Ⅱ-07 Ⅱ-14   Ⅰ-14  Ⅰ-20   Ⅱ-28
Ⅱ-03 Ⅱ-08 Ⅱ-15   Ⅰ-15 Ⅰ-21   Ⅱ-29
Ⅱ-04 Ⅱ-09 Ⅱ-16   Ⅰ-16  Ⅰ-22   Ⅱ-30
Ⅱ-05 Ⅱ-10 Ⅱ-17   Ⅰ-17  Ⅰ-23  
Ⅱ-11 Ⅱ-18   Ⅰ-18    
  Ⅱ-12            
 なお、詳しい本文の内容は、ブイツーソリューション刊行の「クライオニクス論」をご覧ください。

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