De・DNA Project Committee

 



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SYNOPSIS 0は、「クライオニクス論」-科学的に死を克服する方法-の序章に相当するページです。ここでは、本書の意義にかかる次のような根本的な問いかけをします。私たちはいま不安と絶望に苛む時代を生きていますが、既存の宗教や現代思想は満足できる答を用意しているでしょうか。あるいは、ニーチェの言葉に鋭い着眼を認めても、結局、今ここにある私の生のいったい何がどう変わるというのでしょうか。こうした問いかけを真摯に徹底的に追求するため、最初に問題点を整理し、本書全体の流れについて、簡潔にまとめています。

SYNOPSIS 0では、個別のトピックではなく、全体を通じた内容に対するご意見を受け付けております。
                                  


  宗教の権威が総じて失墜していくなか、私たちが感じる不安の根源である死の問題に対して、現代の科学技術は何ができるのか。

死について真剣な議論を避けたり、結論を何も描き出すことのできない現代思想はふざけているとしか思えない。

  
   パート0(序章)の概要  
   科学技術は宗教の持つ役割を代行できるのか  
   

古来より、人間は「死すべきものである」と教えられてきました。つまり、死という運命は絶対に避けることのできない壁であって、私たちはやがて訪れる死を例外なく受け入れなければならないというものです。しかし、人間は「死すべきものである」としても、私たちはこの世に生を受けた以上、何とか生きたいと願い、無条件で死にたいと願う人はいません。つまり、すべての生きる者にとって、生きようとする意志こそが最も大切な出発点なはずなのですが、なぜ私たちはこの原点に立つことができないのでしょうか。

世界に遍く宗教の教えによれば、私たちの魂は死後も永遠に生き続け、極楽浄土や天国を目指すものだと諭しています。私たちはもっと大いなる生の連携に目覚め、自らの運命を受け入れることが人の道だというのです。しかし、科学技術の発達した現代では、すべてに論理性が求められ、ただ信仰によって救われるだけでなく、ある程度物事を納得して受け入れたいと考える人も、また同じように多いのではないかと思われます。その結果、魂の実体とは何か、神やあの世は本当に存在するのかという疑問が沸き立ち、私たちはむしろ不安と絶望に苛まされているというのが実態に近いのではないでしょうか。現代ほど「生の哲学」が必要とされる時代はないのです。

私たちはどのようにして魂の救いを求めるのか真剣に考え、生きるための希望を再び見出す必要があるのではないかと思われます。もし仮に、科学技術の発達によって人間の魂を鎮めるという重要な宗教の役割が次第に損なわれつつあるなら、私たちは現代的な方法で宗教に代わる役割を早急に確立する必要があるでしょう。つまり、科学技術は宗教に代わって、「魂の永続性」を裏づけることができるかどうかが問われているのです。

地球上のすべての生物はDNAによって支配を受けており、生物学的には種の遺伝情報を引き継いでいくことに、生物個体としての存在意味があると言えます。すべての個体は種として生きてきたのであり、いわば生殖機械として機能する道具にほかならないのではないかと言うのです。しかし、人間は自らの脳が極めて大きく発達したため、ただ生きるだけで充足するというDNAの世界から脱しようと企むことになります。私たちはこの世界を主体的に生き抜こうとし、生きるという視点から物事を捉え直し、独自の世界像を築こうとするからです。つまり、私たちを動かしているものは、DNAによる遺伝情報だけではなく、脳の中に記憶として蓄えられた様々な経験情報だということです。私たち自身の存在とは、この世界の様々な事物や事象を生きるという視点から意味を捉え直す価値創生の場なのです。

私たち人間は、種という単位だけではなく、私たち自身が生きる意味、即ち、個という単位でその存在意味を知ろうとした生物進化史上、初めての生物です。そして、私たちの脳の中の経験情報は、脳の中のユニークな神経ネットワーク構造の中に保存されており、決して他の個体では再現することができません。従って、個体の存在とは、脳の中の経験情報を維持することによってのみ守られ、それは一人一人の人間が持つ心や精神である「魂」の保存であると言い換えてもよいものです。「クライオニクス論」では、このような特別な役割を持った人間の脳の働きを、DNAの支配から脱する契機と捉えて、De・DNA(脱・DNA)と呼んでいます。

現在進められている最先端の老化研究の成果を冷静に判断すれば、それが許されるかどうかを別にしても、人間が神のように「不死」を目指すという考え方はあまりにも短絡的であり、また技術的に極めて困難であることが分かります。また、老兵が消え去らないで残っていく社会の弊害を考えても、不死を目指すという考え方が現実的であるとは思えません。つまり、De・DNA(脱・DNA)である新しい人間の生き方を真剣に考えるとすれば、私たちが必ず死ぬ運命にあることを素直に受け入れながらも、宗教がこれまで掲げてきた魂の永続性に代わる何らかのシステムを科学的に考える努力を行うということです。

「クライオニクス論」は、死に対する捉え方を根本から変革しうる先端科学技術である、クライオニクスの意義と目的について紹介します。もし私たちが死んでも、「人間の魂を保存することが現実的な方法によって可能になる」のであれば、死に際してこれまで宗教が背負ってきた役割を、科学は十分補うことができるでしょう。死が絶対無であるとは限らない、死が必ずしも存在の終わりを意味しないという「可能性」を手にするとき、現代人は起死回生の「生きる希望」を手にするかも知れないのです。
 

 
   パート0(序章)の本文目次
序論       クライオニクス論   結語
p18~p34   p35~p36   p37~p40   p41~p49   p49~p51
死の捉え方 魂とは何か 科学による
解決法はあるか
  個体としての生物   魂を持った人間   死の再考 クライオニクス   魂の保存
0-01 0-09 0-11   0-16   0-18   0-22 0-26   0-33
0-02 0-10 0-12   0-17   0-19   0-23 0-27   0-34
0-03 0-13     0-20   0-34 0-28   0-35
0-04 0-14     0-21   0-25 0-29  
0-05 0-15       0-30  
0-06       0-31  
0-07       0-32  
0-08        
 なお、詳しい本文の内容は、ブイツーソリューション刊行の「クライオニクス論」をご覧ください。

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